神宮司 篤子さん(オモ・日本画クラス・遠藤講師)

タイトル 『 凱風快晴の桜島 』

ひとことコメント

鹿児島生まれの父にとって、桜島は特別な存在らしい。
原風景として脳裏に焼き付いた桜島は、悠々と煙を湛え、錦江湾にどっかりと腰を下ろしている。
いつかそんな桜島を描いて贈りたいと思っていた。
父は今年で80歳。傘寿を超え、なお毎日テニスコートに立つその体力には感服しつつも、そろそろ無理せず、ゆっくりしてほしいとも思う。
 
父の日の贈り物として、傘寿の傘になぞらえて、末広がりの桜島を葛飾北斎 凱風快晴風に描いてみた。
新しい技法に挑戦し、一つ一つの製作過程を楽しみながら仕上げられたこの作品は、私にしては、ずいぶん大胆なものに仕上がった。
さて、この斬新な桜島を見た父はどんな顔をするのだろう。
感想を聞くのが楽しみだ。

遠藤先生のコメント

北斎の通称「赤富士」をお父様所縁の桜島に置き換える斬新なアイディアが鮮やかに結実しました…!
山肌の赤から緑へのグラデーションのバランスに苦心されながらもモクモクと上がる噴煙のダイナミックさが好対照です。
また、噴煙と前景の海に「墨流し」という特殊技法で染められた和紙を張り付け、上に施した銀線の浪が美しい流れを作り複雑な効果となってます。
お父様きっと喜んで下さる事と存じます。